2004-2011
2011年12月10日~2012年2月5日、Place OKIRAKU-2 (橿原市内膳町3丁目1-18)
2004-2011
このたび、奈良県橿原市のOKIRAKU-2 mighttime galleryにて絵の展示会を開催させていただくことになりました。ありがとうございます。
僕が発表活動をはじめたのは2004年からで、今年で8年目ということになります。長いのか短いのかといえばまったく短い活動期間であるのですが、気づいてみるといろいろと画風の変化を続けてきました。
当初はグラフィックアートと呼べるような類いの作品を創作していたのですが、2008年を境にして視点が変わり、それにともなって絵に対する姿勢も変わることになりました。その絵は一般的にいわゆる絵画と呼ばれるようなものになっています。
おそらく以前の僕が描こうとしていたものはグラフィックであり、装飾であり見て美しいもの、空間にあって楽しいものでした。そして今、描こうとしているものは人間の内面に関するものです。それは”人間とはなにか?”であるとか、”生きるとは?”、”世界とはなにか?”という問いかけです。
人間活動は結局どれもみな、そういった普遍の問いかけに帰結されるものだろうと思います。以前の僕の創作にもそういった問いかけは内包されていたろうと思います。けれど今はその問いかけを絵の中に詰め込みたいと考えています。
そのためなのか、絵のおもしろさ、むずかしさを今になってあらためて強く感じます。絵のスタイルの変化も今は激しくなっています。それもあって、はじめてご覧いただく方々に最新の断片だけをお見せするするよりは、過去の作品もまとめて展示して、作家の変化の過程を一望にしてご覧いただきたいと思い、今回無理をいって2004年から2011年いま現在までの代表的な作品を集めて展示させていただくことになりました。
年末年始のお忙しい時期とは思いますが、是非ご覧ください。
なお、今回の展示は、東京で活躍するペインター望月玲児郎(REI)のプロデュースによるもので、彼とゆかりのあるアーティストと同じくゆかりのある土地、人とを結びつけることを目的のひとつにしています。彼らの共通点とはおそらく”自分なりの自分らしい生き方”をめざしているところだと言っていいように思います。
”自分なりの自分らしい生き方”を世界に訴えること。
そこから沸き上がるものがなんであるか、それは分かりませんが、現代の厳しい社会状況、震災をひとつの起点としたときの責任重大なこの時代を振り返ったとき、その訴えは僕たちのとるべき時代への回答のひとつなんではないかと僕自身は思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
Sal 2011.12.14改
Paint Art Work : Sal
Photo : Shinpei Yamamori (GRANDBASE Inc.)